激安だけど大丈夫?64GBストレージのパソコンについて家電量販店PCスタッフが解説
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Microsoftのsurface goシリーズや海外製メーカーの3万円以下のパソコンの中には、ストレージ(データを入れられる容量)が64GB未満のPCが未だに販売されてたりします。
おすすめできるのかどうか先に結論を言うと、、、
家電量販店にPCを買いに来るレベルの初心者にはお勧めしない。
というのが、私の結論です。
今回の記事では、そのお勧めできない理由について解説していこうと思います。
目次
64GBストレージのPCをお勧めできない理由
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64GBストレージとして全部使える訳ではない
まず、64GBのSSDだからと言って、64GB丸々全部ストレージとして使える訳ではない。
これはどういう事かと言うと、外付けのHDDにしろUSBメモリーやSSDにしろ、PCなどに接続した際に、ストレージとして機能させる為の見えないデータ領域が存在するからです。
これはストレージが1TBだろうが8GBだろうが存在するのだが、例えば32GBのUSBメモリーがあったとして、実際にストレージとして使える空き容量は約29GBくらいです。
この領域について話すと、それだけで1記事できてしまうくらい長くなるので割愛しますが
要は、64GBであればストレージとして認識する実際の空き容量は約58GBくらいです。(容量が多いほどこの領域も容量が増えます)という事だけ分かってもらえればOKです。
その領域をうっかりいじって壊してしまったらどうしよう、、、という心配は不要です。
初心者がうっかり触れるような領域ではないので。
WindowsのOSだけで容量がいっぱいになる
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正直ここが一番のネックなので、ここだけ読んで頂くだけで充分です。笑
前項で実際に認識する空き容量が58GBくらいだとお話ししました。
そしてその58GBの空き容量のうち、WindowsのOS(システム)だけで容量が約25~30GB程埋まります。
この時点で58GBのうち約半分を使用することになるのですが、ここでさらに容量を圧迫するできごとが起こります。
それは、年に2回ペースで行われるWindowsの大型アップデートです。
そして大型アップデートをした際に、Windowsは不具合があった時に前のバージョンに戻せるよう、念の為に古いバージョンも残しておくような仕組みになっています。
そうなると、、、
新OS+旧OS=約40~50GB
となり、WindowsのOSだけでほとんどの容量を圧迫してしまう事になります。
このことを知らないと何もしていないのに容量が増えてしまい、不具合だと勘違いしたりその他のアプリケーションやデータを保存できなかったりというような弊害がでてきたりします。
なので、それを理解しOSを管理できる方でなければ64GBストレージのPCはまともに使えないのです。
ちなみに重複した旧OSは、ディスククリーンアップという作業をしていただくことによって、削除し空き容量を増やすことができるので、その方法については以下の記事にまとめておきます。
スペックが低い場合が多く、Windows11をまともに動かせない
64GBストレージPCは、ストレージ以外にもCPUやメモリのスペックも妥協している事が多いので、スペックによってはWindows11をまともに動かせない場合があります。
ちなみに、Microsoftが公表しているWindows11を使う為の最低要件は
Intel core i3 第8世代
メモリ4GB
ストレージはSSD
とのことで、快適に使いたかったらメモリは8GB必要とも言っています。
そんな中で、メーカーによっては低スペックPCで未だにセレロン(例えるならcore i1)とかを平気で売っているような状態なので、遅くてもいいから安いやつって感覚で買うと想像以上に遅くて失敗することになります。
64GBストレージPCは実験用のおもちゃ用途で使う
ということで、以上の理由から初心者には激安の64GBストレージのPCはおすすめしないですよという記事を書かせて頂きました。
この類のPCはサブPCとして使うにしても、動作が重ければ使わなくなりゴミになるのでね。
じゃあこの低スペックPCは誰の何の為にあるの?という問いに対して私はこう答えます。
「中~上級者の実験用おもちゃPC」
参考までに。。。