メルカリで激安Officeを買ったら騙された!!フリマアプリに出品されているMicrosoft Officeを買ってみた話
これはまだ、Microsoft Office 2019が出る前の話。
Microsoft Office(以下:Officeと省略)のライセンスはその当時、Home&Businessの正規ライセンスを単体で購入すると、およそ38000円(税込)かかりました。(Office2023H&Bは40000円超えます。)
正直、結構なお値段がすることと、ネットやオークションサイトなどでOfficeのライセンスが格安で売られているのを知っていたので、怪しいと知りつつも実験的に某フリマアプリでOfficeを買ってみました。
結果、詐欺だったので、注意喚起ということでその出来事を記事にしていきます。
目次
Microsoft Officeの転売は規約違反
Officeのライセンスを転売することはMicrosoftの規約違反となり禁止されています。
なので、各フリマアプリやオークションサイトなどでOfficeのライセンス出品に対して、通報したりされたりするとすぐに商品ページがBANされます。
ちなみに規約違反がバレると、そのライセンスの使用を止められたりする可能性もありますし、大規模な転売の場合は最悪訴えられる可能性もゼロではないです。(よほど大規模に転売してなければ訴えられることはないと思われるが)
逆に正規販売店ではないと知りながら、そのお店や個人からOfficeのライセンスを買う行為も規約違反となります。(今回の私のパターン)
ただし、買う方に関しては最悪ライセンスを止められることはあっても、訴えられる事はないでしょう。(万が一、訴えられたとしたら誰もOfficeなんか怖くて使えなくなりますし、Microsoftに直接的な損失を与えている訳ではないので損害賠償請求のしようが無い)
某フリマアプリでOfficeのライセンス買ってみた
上記の写真が某フリマアプリで実際に買ってみたOfficeのライセンスカードになります。
価格は送料込みで3000円くらいでした。
出品されている商品ページには新品、未使用と表記がありましたが、実際に送られてきたカードはセキュリティーシールもがっつり剥がされた開梱品でした(笑
出品者の評価は、いい評価103、普通6、悪い0、とそこそこよかったのだが怪しくなってきた。。。
ちなみに購入したライセンスは38000円のH&Bではなく、家電量販店などでパソコンを買った際についてくるOEM版のライセンスになります。
通常ライセンスとOEM版の違いをざっくりと説明すると、
通常版・・・WindowsとMac両対応、計2台までインストール可能、別PCへOffice入れ替え自由
OEM版・・・OEM版が付帯していたPCのみで使用可(1台のみ)
という形になり、機能は同じです。
じゃあ、OEM版買っても自分のPCにインストールできないじゃんと思った方。
実はこの頃のOfficeはOEM版であってもマイクロソフトアカウントに紐づけてしまえば別PCにインストールは可能だったんです。(規約違反ではあるけども)
ということで、さっそく新規で作った自分のアカウントに紐づけしようとカードを開いてみると、、、なんと!!
もうすでに削られているではありませんか!!
いや待て!!もしかしたらコインで削る手間を省いてくれている可能性だってあるじゃないか(笑、
そんな淡い期待を持ちつつアカウントにライセンスを入力してみました。
通った???
シリアルコードは弾かれなかったけども、正規のライセンスを認証した時の画面と違うぞ、、、という事に気づきました。
当時はライセンス認証ができた場合、マイクロソフトのマイアカウントページからOfficeソフトをダウンロードしてくるのですが、今回はシリアルコード入力画面のすぐ下にここからOfficeをインストールできるというような案内が表示されました。
もしかしたらいけるかもと思い、そこからダウンロードしたOfficeをインストール、さっそくWordを起動しライセンス情報を確認しました。
すると、、、「このライセンスは30日後に使えなくなります」の表記が。
ライセンス通ってないじゃん!!
念のためマイアカウントページの購入した商品ページを確認したら、全くOfficeが紐づけされていなかった。
そのあと3回程、同じ手順でライセンス認証を試みたがやはりダメだった。
Microsoftに問い合わせたら使用済みのライセンスだった
バカなふりしてMicrosoftの電話サポートに問い合わせてみた。
すると返ってきた言葉が「このライセンスはすでに別アカウントに紐づけされていますね」だった。
そのあとに、「このライセンスはどこで買いましたか?」と言われたので、正直に「メ〇カリ」ですと答えたら、「正規販売店で買ってないとサポートできないんですよ」と言われただけでサポートは終わった。
返品手続き
私が利用したオークションサイトでは、取引評価をしてしまうと返品ができなくなるので、ライセンスが通るまでは評価せずにいました。
ライセンスが通らない為、出品者へ返品したいと伝えたところ「こちらのキーではどうですか?」とコメントでシリアルキーが送られてきました。
念のため送られてきたシリアルコードで再度認証を試してみましたが、結果は同じでした。
そのことを出品者に伝えたらまた「こちらのキーではどうですか?」とコメントで
返ってきたので、これはもう無理だなと判断しました。
そこで私は相手に「こちらはMicrosoftのサポートにまで電話をかけている。その際にどの出品者から買ったかまで聞かれているがその時は答えを濁した。返金対応に応じてくれないのであればMicrosoftのサポートにあなたから購入したことを問い合わせる。」と伝えたところ返金対応に応じてくれました。(ここまで言わなくても返金対応に応じてくれたかもしれないが)
フリマアプリで買ったMicrosoft Officeの闇
ではなぜ、使用済みのシリアルコードを送りつけて良い評価が100以上もついているのか、そのカラクリを説明します。
使用済みではあるが、送られてきたシリアルコードで30日は使える。
とりあえず使えるからライセンスが通っていると勘違いする。
↓
問題なく使えると勘違いし取引評価をしてしまう。
↓
30日後、使えなくなるが取引評価をしてしまっているので返品できない。
というカラクリになっています。
その出品者はOfficeのライセンスしか販売していなかった為、単純計算で騙されている被害者が100人以上いる事になります。
私はPCやOfficeのライセンスに関しての知識があり、元々怪しいと分かっていて買っているので騙されませんでしたが、あまりOfficeのライセンスに関して詳しくない人からすれば、分かりづらいところではあるので騙されてしまうのでしょう。
中には格安で新品未使用の正規品を出品しているアカウントもあるかもしれませんが、私のように詐欺師を引いた時の返品などの手間や時間を考えたら、正規に購入した方が、結果安く上がるのかもしれません。